慎太郎・龍馬の評価
のある地点は必ず名所になっている(空港名を変えるのは少しやりすぎと思うが)
少々こじつけ気味であっても、やはり国民的英雄だしファンが訪れるには
やはり楽しい場所であり、実際そうだった。
龍馬の付く博物館が3つあるのもすごいことだ。
一方、慎太郎。京都の墓は両雄並んでいるし、室戸の銅像も桂浜の龍馬像に
引けは取らないし、立った時期もそう遅れを取ってはいない。
司馬遼太郎氏の著書で龍馬がクローズアップされるまでは、地元ではほぼ対等
な評価だったと聞いたことがある。
このブログを始めた時にも書いたが、僕が幕末にのめりこむようになったのは
「竜馬がゆく」を読んでから。霊山に墓があるのも知ったし、寺田屋も長崎の亀山
社中にも行った・・・
でも、この作品では今まで知られていなかったような人物も、生き生きと書いて
ある。陸奥宗光・三岡八郎そして中岡慎太郎。福井の松平春嶽公は司馬さんも
すごい好きな人物なんだろうなって思う。
だから、その人たちも知りたくて下関も福井も行った。勝海舟はほんと、幕臣
では唯一の異端だと思ってたけど、春嶽と言う人も親藩と言う縛りがあって
思い切ったことはできなかったけど、先覚者で開明派、懐の大きさも負けはしない。
龍馬が脱藩してからの道筋をつけてくれた。
慎太郎も龍馬とは一括りには決してできない。薩長同盟、土佐の討幕路線化
岩倉具視を引っ張りこんだのも功績だし、1級の志士。
松岡司氏の著書のあとがきでの記述。
中岡慎太郎と坂本龍馬のどちらが偉かったか?人気は龍馬だが、じつは慎太郎
の方が偉大ではないのか・・・こんなやりとりをよく聞くが、興味のうすい問題で
私は武市半平太・吉村虎太郎ともども、4人の正四位追贈をほぼ妥当としている。
・・・おっしゃる通りと思います。
今回の高知は「坂本龍馬・中岡慎太郎展」
両雄の展示で行われたことは意味深いし、興味深く見た人も多いと思う。
これを機にもっと慎太郎のことを知ってくれる人がいたらうれしいし
もっと調べて行けたらと思ってます。