中岡慎太郎の直筆の書状発見~続報
霊山歴史館の会報にも発表されました。
中岡慎太郎館の学芸員・豊田さんの手記が載っています。
特別展に関する史料を探していて「岩倉具視関係文書」の中に、慎太郎の変名
の一つ「勘蔵」(横山勘蔵)の項目や後藤象二郎らの記述があり、筆跡や文面か
らの鑑定の結果、慎太郎本人のものと確認されたそうです。
なお、確認されている書状のうちの大半が、よく知られた代表的な変名「石川
清之助」で、彼の生涯の最後1年ほど使っていた「横山勘蔵」名義のものは初め
てだそうです。
内容はいわゆる「薩土盟約」のこと。薩摩は長州との討幕路線も取りつつ、大政
奉還論の土佐とも連携し「大政奉還の建白→将軍・慶喜の拒否→討幕の実行」
と言った等の流れを作り、合法的に討幕を起こす名分も考えていた。
土佐にとっても薩摩との連携で「大政奉還論」を軸に主導権を握りたいことと、
乾(板垣)退助、谷守部らの上士でさえ、徹底討幕論に傾いている点もあって
直ちに兵を土佐から出す条件で「盟約」が結ばれた。
土佐の藩主・山内容堂はさらに「大政奉還論」を推し進めるが、藩兵の派遣で
薩長に討幕に利用されるのも察知していて(結局、乾の独断で出兵するが)
断固反対し出兵が進まず、薩摩が「盟約」の破棄を切り出していた状況で、
その経過と打開策に関しての岩倉への書状が今回のものでした。
内容的にも幕府の終焉も近く、いろんな微妙な流れがあるなかで、生々しい
貴重な史料とも言えます。
書状の公開は夏は高知にて
秋には、京都・霊山歴史館にも展示されます。
おまけ
霊山歴史館の幕末グッズ。通販も行けます!
あぁ・・・願わくば慎太郎館に飛んでゆきたい!(笑)
見たいものですね。慎太郎は字がきれいだったと記憶します。
せめて、霊山歴史館に行きたいものですね。
危機迫る中の決死の書状に違いありません。見たい!!
慎太郎グッズに「一筆箋」登場!(笑)ほしい!(笑)
「維新の道」と言った新聞があるのですね、いいですね~♪
enokamaさんの記事、高知新聞より肉付けされていてわかりやす
かったです。時代の背景等は、新聞で言う「見出し」程度の知識が
ないので、間じかに迫った「回転」の逼迫した状況がなんとなく読
み取れて生々しかったですね。展示会では自分なりになんか発見が
あるのかなとわくわくしております。おいでませ、アッシー君しま
すよ(笑)。
直筆、どんな字かほんと見たいですね!
手紙の訳も載ってましたが、簡潔ですが要点がわかりやすくって
岩倉への敬意もあり、手紙の見本って言っても過言じゃない内容
で、慎太郎の誠実さがほんと滲み出てます。
今月末に霊山歴史館の研修ツアー(三河方面)に参加しますんで
学芸員の木村さんに、いきさつを改めて聞いてみようと思ってます!
じゃぁ、8月ころの記事、楽しみにしてますね♪
ji5islさんと旅は道連れ~♪なんて、いいですね~(*^_^*)
最近「土佐と明治維新ー中岡慎太郎をめぐって」近藤 勝著 を
読んで、ますます熱がこもってきました。いい本ですよ♪