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エノカマの旅の途中

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「中岡慎太郎の行動から見た幕末維新」刊行します

この時に書いてから二年以上たちましたが、大阪龍馬会の皆さんに校正や装丁をいただきまして(御礼申し上げます)

このほど完成いたしました!

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中身は中岡慎太郎の生涯を追いながら、その行動に沿った幕末通史となっております。
日記も残り、陸援隊や三条・岩倉とのつながりの強い慶応期(目次の半分が慶応三年)が多くなっております。
以前に記事を上げた時よりも(以降のブログにも上げてません)慎太郎や陸援隊と縁のある水戸藩のことを追加取材して
陸援隊士の出身地が多い三河や岩倉具視の周辺、王政復古から鳥羽伏見の戦いにおける紀州藩の立場についても記しました。
校正もしていただいたので、かなり読みやすくなっています。

◇「中岡慎太郎の行動から見た幕末維新」発行のお知らせ◇

大阪龍馬会幹事:enokamaこと藤井一弘さんが長年書き綴った「中岡慎太郎」についての文章をまとめた「中岡慎太郎の行動からみた幕末維新」を発行しました。
中岡慎太郎についてはもちろん、混迷する幕末の政治情勢に加え、あまりスポットのあたらない筑前、芸州といった藩の動きも描かれています。
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・松門の双璧と慎太郎
・窮地に立った長州藩はなぜ復権できたのか
・誰もいなくなった筑前勤王党
・長州再征でなぜ幕府軍は敗れたのか
・大政奉還か挙兵か
・陸援隊士はどこからきたのか
・近江屋事件の俗説を否定する
・鳥羽伏見の戦いの勝敗を決めた要因

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆目 次☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

1.生まれ故郷の北川村 
2.中岡慎太郎の行動から見た尊皇攘夷      
3.長州藩の再起と薩長盟約への道     
4.長州再征と高杉晋作           
5.最後の将軍・慶喜と薩土の接近
6.京都の慎太郎と四侯会議    
7.薩土盟約と容堂の決断
8.陸援隊を巡る人物たち
9.土佐藩の大政奉還論と薩摩藩の挙兵計画 
10.近江屋事件の背景          
11.薩長芸出兵と王政復古政変を巡る動き  
12.鳥羽伏見の戦い  
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発行日 2019年6月10日
A5版193頁 
価格1,000円 送料200円(部数にかかわらず)
ご希望の方は郵便局に備え付けの「郵便振替用紙」に書籍名「中岡慎太郎の行動から見た幕末維新」と記入いただき、部数と金額を記入して郵便局でご送金ください。振込確認後1週間以内に発送します。
郵便振替口座 00930-9-80625
口座名 大阪龍馬会
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問い合わせ先 osakaryomakai@gmail.com





中岡慎太郎を調べ始めて20年は経つだろうか。著者もよくあるパターンで坂本龍馬から幕末史に入り、全く違った対照的な行動をした慎太郎だが、実は龍馬にも負けないぐらいの功績を遺したのではないのかと興味を持ち調べ始めたのである。

本書では慎太郎自身の生い立ちは、先人の残されてきた既刊本の検証に留まって、新たな発見と言うものは感じられないかもしれないし「中岡慎太郎に興味がある」と言う人は結構いたりするものだが、その方々に答えられるには、まだまだ研究が必要だとも痛感したものである。

ただ慎太郎の活躍はとても幅広いものであり、藩で言えば土佐・薩摩・長州の志士、岩倉具視・三条実美の明治でも実力者となる公家の両巨頭といった幕末で燦然と輝くビックネームたちとの交流は凄みを感じ、芸州・筑前・水戸と幕末史では埋もれてしまった藩士たちとの動きを掘り出すのも興味深いもので、その各地で関わった人たちの事績や思想を調べることで「中岡慎太郎は何をした人」と語れることに少しでも近づけたらと思っている。

対峙した最後の将軍・慶喜の行動や幕府側の紀州・小倉の内情も知り、時系列で幕末の攘夷と開国論の対立にもこだわって書いたことで、諸外国とのグローバルな世界に踏み入れた混迷の時代に、必死に国家の未来を考え、幕府側・討幕側問わずに命を懸けて戦い、生きていった当時の人物たちの生き様も知っていただければ幸いである。

また著者が憂慮しているのは「薩長史観の否定」「孝明天皇の毒殺説」「龍馬暗殺の黒幕」「偽りの幕末維新」と言った史料に基づいた調べをろくにせず、陰謀論や黒幕を述べ、自説に有利なような解釈を以て出版されるトンデモ本とも言うべき著書がなぜか持て囃される現代の風潮に警鐘を鳴らしたいとの思いも、この著書の出版の大きなきっかけの一つである。

本当にあった歴史記述を調べ、検証することで少しでも「真実」に近づき、そのことを多くの人に伝えたい。それが一番の著者の願いである。


by enokama | 2019-06-30 11:07 | 中岡慎太郎関連 | Comments(0)