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エノカマの旅の途中

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桑名市博物館~「幕末維新と桑名藩」

行った日は台風直撃でありまして、シフトの都合をつけて行ったので予定もなかなか変更できなかったのですが、よくニュースであるような「傘パーン」の状態で歩くのはやっぱりきつかったです。 
海蔵寺の前の八間通と言うメインストリートでは歩行者天国にしてイベントもしてて、当地グルメのテントも出てたみたいだけどゆっくりと楽しめる余裕もなく
幸い寺町商店街と言うアーケード通りを抜けて雨を避けて、出た所を左に曲がると桑名市博物館(今回の特別展は11月26日まで)に面した道に出ました。
桑名市博物館~「幕末維新と桑名藩」_f0010195_21493620.jpg
展示は一階、二階とほぼフルにこの特別展にあてられていて数多くの出展がありました。
福島・会津から容保や戊辰戦争関連、茨城から慶喜関連、靖国神社遊就館から軍事資料関連が多く出されておりました。

興味深かったのは京都所司代の時使用された(墨書されている)書類箱、軍艦購入に関わる英文書(結果的に購入されてない)
犬山城主で尾張藩付家老の成瀬正肥が立ち会った長州三家老の首実検図は久しぶりに見たような気がします。

戊辰戦争での桑名藩士の軌跡ってのも興味深いところで細かい資料も残されているようです。
おそらく今まで見ていただろうけど頭に残ってなかっただけなんですが、幕末桑名藩の新政府軍への徹底抗戦派は会津から転戦して(庄内藩領だった)多くの者が寒河江で最後の戦いをして(陽春院に墓がある)さらに清川から最後の最後に恭順した庄内藩領に入って大山(→こちらこちら)で降伏し謹慎しています。専念寺と言う寺ですが、それまでの戦いで傷ついた藩士らが何人も命を落とし、こちらにも墓もあるそうです。




展示を見てから知りえた情報で再度散策します。
森陳明は藩主定敬と箱館まで抗戦し、のちに桑名藩の責任者として東京の藩邸で切腹しております。
墓が市内の十念寺にあって(東京にもある)顕彰されています!
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桑名城跡もしっかりと回りたかったんだけど、とんでもない雨でありまして最低限だけ回りました
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風で船もあっち行きこっち行き、水路に囲まれたような城だったんですね。
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天守閣は幕末期にはなかったので、辰巳櫓が代用とされていた。
藩主一行は領地の一つだった越後柏崎に赴き、箱館まで抗戦したが
桑名では恭順開城と決して、その印として辰巳櫓を破却し焼き払われた。
下の写真は辰巳櫓跡からのもので特に表示もなく、よくわからない大砲のレプリカが備え付けてある場所からであります。
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桑名市博物館~「幕末維新と桑名藩」_f0010195_21525222.jpg
今回は天気が残念で回り切れなかった面もあるのですが、またゆっくりと散策ができたらなと思います!


by enokama | 2017-11-07 23:01 | 西日本諸藩 | Comments(0)