エノカマの旅の途中

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佐藤政養についての鼎談と出身地・遊佐

11月15日に霊山に行って、一番楽しみにしてたのがこの講演(→こちら

まず木村学芸課長が1時間弱で「龍馬をめぐる人々」についてとして
勝・武市・西郷と言った人物について、話されました。
「容堂」と言う名は「たまには人の話を聞け」っと言うことでの戒めから付けられたこと。
木戸(桂)が斎藤弥九郎の塾で塾頭を務めた際は、剣術を学ぶ以上に「砲術」(テクノラート)などの大事さ
さらには門下生300人を束ねることで人材登用を学んだ面が多くって、適塾出身の大村益次郎や
所郁太郎と言った人物につながったこと。
乙女姉さんが100キロ以上もあって、どうやって乗馬をしていたのか?など面白く聞かせてもらいました!



続いて政養の研究をされている増田先生は、改めて政養の人となりを説明。
(以前の講演記事を追記しました→こちら
名前の読み方がはっきりしないので(まさよし?)地元では「せいよう」と呼ばれていること。
僕はこのブログでも、勝海舟の長崎以来の「薩摩びいき」ってのは気になって書いてきたんだけど
神戸海軍操練所の閉鎖後、(龍馬グループのように)薩摩への政養の仕官を考えていたことや
庄内藩が戊辰戦争で新政府軍と対決姿勢となった時に、勝から政養を交渉方に起用しようと動いたことなど
庄内と薩摩の関連がここにもあったんだなと感心しました。

地元、政養出身地・遊佐の顕彰会の村井さん(町職員)からは講演と
講演のあとにも直接、伺ったのですが
かつての昭和の合併以前から顕彰が行われていたことと、昭和40年代に遺墨の検証が行われ
昭和50年に「佐藤与之助資料集」としてまとめられたこと。
(僕は横浜の図書館に、当時の遊佐町の寄贈本があったのを見つけて、一部分コピーを持ってます)
また「続編」もあって(これは薄い冊子状ですが)鉄道助として、長州ファイブの鉄道の父こと井上勝との
やりとりが多いものでした(こちらは霊山の事務室で見せていただきました)
また前回の文にも追記しましたが、庄内は海沿いでもあって早くから「海防意識」が高かったことと
(やはり異国船がさかんに出没していた)飛島に砲台も設けていたことなどもあって、この政養のような
身分にとらわれない実力者の登用が行われたこと。
その勉学を援助してくれたのが本間郡兵衛だったこと。
そして、今回の霊山の展示物を展示するような施設が遊佐にないのが課題で(佐藤藤佐も顕彰したい)
一般に政養の功績を知ってもらいたいので「伝記」の作成もできればと、意気込みを語っておられました。

最後に「横浜開港の恩人」としての人物が、井伊直弼→佐藤政養(昭和初期ぐらい)→最近では
岩瀬忠震(→こちら)と移ってきていることで、そのあたりの解釈もどうかとは言われてましたが
かなりの功績を持った人物だと思いますし、ぜひ多くの人に知ってほしい人物であります。

展示は政養の写真(これが「龍馬伝」の与之助さんに似てる) 一悶着あったんですが、佐久間象山(この人も
横浜開港で語られることもありますが)から送られたと言う拳銃。
書簡は「酒井左衛門尉家来」と書かれた幕府海軍仕官時の辞令や、伊達小次郎(陸奥宗光)・高松太郎・
近藤長次郎の連名の与之助宛書簡。
やはり、メーンとしては「政養」の展示が大半でありました。
また資料集も読み直して、12月までこの展示はありますので、もう一回内容についても確認に行きたい
と思っております。。。
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Commented by ゆら at 2012-12-14 15:16 x
>「容堂」と言う名は「たまには人の話を聞け」っと言うことでの戒めから

容堂が「人の話を聞かない」のは、彼自身が優れているために、相手の力量(出来の悪さ)が気になったり、話の裏が見えてしまったりするからだと思いますよ。
「くだらん意見を言うな」「結局は自分のためだろう」「都合のいい殿様になんかなってやるか」といったような気持ちからの反発であって、本当に「人の話を聞かない」わけではないと思います。

取り敢えず、春嶽との関係にみる容堂は、心が広く、気が長く、洞察力があり、まっとうな判断をする人です。
「暴走する春嶽、止める容堂」といった感じの場面もあったりして、容堂の仕事は春嶽のお守りか?!と思うくらい、春嶽が相手だと「働く」容堂です。
Commented by enokama at 2012-12-15 23:47
確かに四賢候の中では、一番卓識あってまともな意見を言ってると思います。
へんに「酒乱」のイメージが付きすぎたのがね。

あと土佐では、武市半平太がすごすぎたのも
ある意味、不運な面もあったかと思います。。。
by enokama | 2012-11-23 23:10 | 庄内藩 | Comments(2)