福岡市博物館の展示
仕事の落ち着いている今、急遽、九州に行ってきました。
早朝に出て、新幹線で博多、特急かもめに乗り換えて佐賀へ
川副町から柳川へ、久留米で泊まり、次の日は西鉄電車で福岡へ
そして高速バスで小倉~門司、夜20時前出発のフェリーで大阪に戻りました。
佐賀と久留米はまたの機会として、
福岡と門司のレポを先にしたいと思います。
福岡の目的地は福岡市博物館と福岡市総合図書館です。
ドームにも近い百道にあるんですが、地下鉄から少し離れているので
便利な西鉄バスの都市高速経由便で天神から乗車しました。
普通の路線バスが高速を走るのはここ福岡だけでしょうか。
この博物館は学芸員さんが15人もいるように、かなり規模の大きなものですが
入館料は200円と安く、しかもこの日は無料開放されていました。
営利とかは完全に二の次で(公営なんで、そんなものかもしれない。まあ、今はそのあたりも厳しいでしょうけど)
研究機関としての性格が主たるものなんでしょう。
展示としては、やはり九州北部らしく、古代の遺跡発掘品はかなりの数で多彩であって
あの志賀島で発見された国宝の金印は実物が展示してありました!
中世はちょっと複製品(京都あたりの美術品が多い。あと博多にいた時の石田三成の治政など)が
多かったりして物足らない感はあったんですが
江戸時代に入ってからの黒田家の宝物は実物が多数展示され、千石船の模型・博多商人の暮らしぶりなど
充実していました。
文化人も紹介されてましたが、僕は歌人の大隅言道ぐらいしか知らないんですが(苦笑)
幕末関連では平野国臣の自作の笛や、野村望東尼の書簡などがありました。
そして、もう一つの目的は→「栄光の西鉄ライオンズ」

もう黄金時代OBの方、稲尾和久氏・和田博美氏・河野昭修氏ら物故者が増え
寂しい感もありますが、優勝記念の品々や当時のユニホーム
中でも西鉄クリッパーズ時代の旗は貴重だなと思いました(デザインは後年と一緒でLIONSのところが
クリッパーズになっている)
一番新しいものではクラウンライター時代のポスターで、真弓・若菜・立花と伸び盛りの若手が育っていました。
「クラウンライター」って本当にライターを作ってたんですね。それで球団経営は十分できていたのだろうか?
西武ライオンズが福岡の球団を買収した際に、それまでの資料類を引き継がずに多くが処分されたとも言います。(今は「ライオンズクラシック」で昔のユニフォームでプレーしたりして、だいぶ認識も変わってきたようです)
今回は西鉄本社やOBや元ウグイス嬢の方と出展されていました。
昔の平和台球場のスコアボードと椅子(和田は捕手の博美さん)

図書館は隣接地にあります。幕末福岡藩の五卿動座~薩長同盟の発端あたりの史料を見てきました。
まあ大半が江島茂逸氏の編集ですんで(「高杉晋作入筑始末」もあった)
野村望東尼の平尾山荘で西郷と高杉の対談があったことが、きっかけのようになっているんですが
今では大半の研究者が事実ではないとされていることです(西郷の足取りを見ると実際には不可能なため)
やはり地元の図書館は開架ですぐ手に取って見られるんでいいですね。

でも博物館が赤字になることが良いことだとは思えないので
そろえている資料に敬意を払う意味でも、黒字になるよう
設定すべきな気がします。
「仕分け」されちゃったら意味ないですもの。
福岡市って財政がいいのかな?。
地下鉄でも車両にしろ駅にしろ、日本一豪華ですし・・・
天神の地下街も凄いですからね。
財政が悪かったら、文化予算も今の時代は例外なく
なってきてますしね。
200円じゃ、これだけの学芸員さんの給料も出ませんよね。
展示からしたら、500円出してもいい内容だと思います。
前の日に行った佐賀城本丸歴史館はなんと「志納」でした!
ちなみに僕は300円入れてきました。
またレポはのちほど・・・