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エノカマの旅の途中

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龍馬暗殺を永遠の謎にして、いつまでも数字を取ろうとするテレビや書籍の罪

前の記事にコメントもいただいたんで
もう少し、今回の番組のことを書きます。

とりあえず、うざい奴を消して編集したら30分ほどになりました。
この内容なら、ちょっとした村の行事でも慎太郎のことを伝える
記録映画的な作品として流すにも、ちょうどいいんじゃないでしょうか。。。
改めて見ても、ロケを交えた凝った作りで脱藩のあたりのことも詳しくて
尾崎雅洋さんも学芸員の豊田さんも、しっかりと現地取材のスタッフの方には田野学館等のロケ地や
ポイントもしっかり伝えられたようで、防府や長府の方にも協力していただいてるし
申し分ない出来だなと、改めて見直して思いました!

そして東京に持ち帰った。
そこでは民放だし、一つの番組にするとなると、商業主義的な部分がどうしても見え隠れしてくるんですよね。
この仕上げが最悪だった。。。




前回のヒストリアでは、解説者はまったくいませんでした。
誰か出るのかなと考えていたんですが、僕自身も思い浮かばなかった。
それだけ研究してる人がいると思えないし、関連が強い長州サイドから語るとなると
一坂太郎さんなら、慎太郎をしっかり語ってくれるだろうけど「晋作色」がちょっと強すぎるし
名のある人なら、生前の平尾道雄氏ぐらいしかいなかったのではないかと。

今回は豊田さんが出て(テレビでは地元以外では初めて見ます)しっかり的確なポイントを言ってて
重みも出たし、好感も持った方も多かったと思います。
ただコメントもいただきましたが、全編のチェックもできたらよかっただろうし
結果論的にもなりますが、肝心のまとめ部分での「後味の悪さ」ってなってしまいましたんで
顕彰や村のイメージアップには、どうだったんだろうとも思ってしまいます。
例えば、以前この番組で取り上げた「小栗忠順」の時は、東善寺(小栗終焉の地・墓所)の村上住職が
かなり語っておられましたが、おそらく全編のチェックは内容的にも村上さんなら絶対されているでしょう。
一方で「大久保利通」の時は研究者の佐々木克さんが出てコメントされてましたが
解説者が言葉足らなくって、誤解を招く表現も多かったのでこちらはされていないだろう。
まあ、そのあたりは難しいんでしょうけどね。

今回は解説が加治将一と分かった時点で、内容が予想されたので記事の拡散もお願いして
できるだけ見ていただいた上で「解説者の妄想とウソ」をわかっていただき伝えたかったのです。
(まあいつも「岩倉具視」の回にしても、こいつの出演は本の宣伝に過ぎないのですが)
そしてノンフィクションで実証番組のカテゴリに当るべきはずなのに
前半からの「慎太郎の真実」を伝えた流れと全く違う「空想と妄想と幻想」のフィクション小説まんまの
個人的思想で、史学的にも研究者にも相手にされないような論で、番組の結論を出すと言う
「愚」を犯しているのです。
おそらく現地に取材に行かれた美人ディレクターさんは、こんなまとめ方をされて
「北川の方に申し訳ない」と謝られてるかもしれません。
まあ「イヤなら見るな」で済まされてしまうのがテレビ業界の現実ですし、もうこの番組の「ハズレ解説者」の回は
絶対に見ないようにします。
好きな人物でも、不愉快な気分にされてしまうのはもうこりごりですから。。。

しかし「商業放送」でないはずのNHKでも、最近の大河で見られるように新選組なら「竜馬」を出して
「竜馬」なら新選組を出すようになってるのです。
一昔前の「徳川慶喜」ではセリフに出ても龍馬は出さなかった。でも一定のクオリティとこだわりがあった。
また来年の大河では「戦はいかんぜよ」って感じで出してくるのかもしれない。
「竜馬伝」も結果的には最悪やった。竜馬だけが良識人で幕末維新がなって
木戸も西郷も大久保も真っ黒にされてしまって、半平太に至ってはもう・・・
高知の人に言いたいのは「龍馬ばっかり」は止めてほしいと思う。
半平太の事も真実を伝えないと・・・「大政奉還」は何年も前から言ってたんだから。

もう歴史に関心持って20年ほどになるけど、寺田屋は「寺田屋騒動」のあった歴史的事件の地だし
長崎は「出島とシーボルト」のイメージで初めて行ったものです。
それが「龍馬一辺倒」になってね・・・なんかおかしいし、商売くさいし。
龍馬暗殺もわかったことなのに「いつまでも謎」にして、いつまで引っ張るつもりやろ。
いつも何かと関連付けていろんな番組に、なんか関連付けて出すことも多いけど
そんなに内容に自信がないの?
僕はもう「いい加減にして」って感じですが、そんな人もいると思いますよ。
by enokama | 2012-05-14 23:53 | 中岡慎太郎関連 | Comments(0)