人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エノカマの旅の途中

enokama.exblog.jp

旅と歴史と競馬のお話をします

ブログトップ

メジロ牧場が解散

今週は盾ウイーク(天皇賞・春)です。
例年ならまず仕事(添乗)があるので、行けないんですが
この震災の影響で、かなりこの業界も打撃を受けてしまって
3、4日の日帰り二本ってことで、今年はメンバーも良さそうなんで行くことにしました!

この淀の坂を二回下がる長距離戦、秋の天皇賞が距離短縮された現在
G1、1週目スタンド前での歓声と興奮はたまらないものがあります!
その長距離戦に異様な執念を見せたのが、あの「メジロ」でした。。。



その総帥だった北野豊吉氏は関西出身ですが、関東大震災の時に上京
その復興工事から、主に「とび職人」を束ねる建設会社が隆盛し
高級住宅街の東京・目白に居を構えたことから(ここは田中角栄を彷彿とさせます)
メジロの冠で馬主となり、オーナーブリーダーとして1967年に「メジロ牧場」を開設します。

解散→こちらの記事

「天皇賞」3代での勝利はよく知られたことですが
海外競馬ではあまり「血の継承」ってことが重要ではなく
セン馬として去勢されて、その競争能力を高めることの多い中で
家族的で伝統も感じる日本らしい出来事だと思います!
一方で実は早い時期に海外遠征をした草分けでもあったんです。
しかしその時の惨敗で「二度と出さない」と、以降は断念をしたこともありました。。。

あと、生産馬がみんながみんな活躍するとは限りません。
未勝利・500万…と勝ち上がることによる「競争原理」を生むには
一定以上の生産頭数が必要であって、余生を過ごせることができるのも
わずか一部となってしまうのです。。。
しかし、メジロはそういった引退後の自分たちの生産馬をできるだけ「再就職」させるために
じっくりと馴致をして、馬術の振興や大学の研究機関に送り出したりもしてました。

それにしても飯田君も乗っていた「メジロマイヤー」から、重賞も勝ってなかったんですね。
自立した経営で、無借金だったのもある意味すごいことだと思います。
今は何事も「ロマン」「理想」と言うことは、今の成長なき時代には通用しなくなってきます。
競馬でも、やはりいくら回収できるだろうかとのシステムになってきて
現在の流れとは合ってこなくて、レース自体も世界の趨勢で長距離も減ってきてしまいました。
これも時代の流れでしょうか、残念ですね。。。
Commented by ナッツ at 2011-04-28 12:14 x
こんにちは
とうとうメジロも・・・って感じですかね。
寂しいかぎりです。
日本は外資と社台だけになってしまうのでしょうか。
Commented by enokama at 2011-04-29 20:00
>ナッツさん

時代が変わったと言えばそれまでですが
本当に寂しい限りですね。。。
by enokama | 2011-04-27 08:43 | 競馬 | Comments(2)