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エノカマの旅の途中

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歴史秘話ヒストリア~龍馬の相棒・中岡慎太郎

あ、さすがにアクセス数がとんでもないことになってる・・・(笑)
注目していただいてる間に、どんどん記事書いて行きますんで
よろしくお願いします!

それではもう一回、じっくり見直した昨日のヒストリアの感想を。



構成としては解説の先生がいないかわりに(まあ、しっかり語れる人もほとんどいないだろうし
中途半端に、しゃべられるよりはよかったかな)
慎太郎・龍馬の実際の手紙・日記を中心に紹介されていたのは、変な解釈もなく
実証的な内容でよかったと思います!

二人の対比を強調するってのも、あまり慎太郎を知らない方には効果的だろうし
龍馬だけじゃないんだ!ってのも、わかってもらえたでしょうか・・・
銅像のコネタは確かに、室戸岬の慎太郎像は真南(岬の先端方向)に向いているから。
円山公園の銅像もまあ、いいように解釈しましょう(笑)
それと「海型」「山型」って表現もありましたが
慎太郎は毎日、海を見ていたと言う事実もあるんです(→こちら

今日はなんと言っても「福岡藩」が紹介されたこと。
まず知らない人が多いと思うんですが、早川勇(医師の名として養敬)とは元々
同じ庄屋出身として意気投合した面もあったんで、確かにいいコンビでした。
(「福岡藩」のカテゴリに詳しく載せてますんで、興味の出た方はどうぞ)
「薩長同盟(融和)」の最も早い段階ですけど、この二人と三条実美の秘書格・土方久元が中心となって
長州の諸隊に薩摩との提携を説く所から始まるんですが、斬られかかったりとか、命を狙われるって記録が
結構残ってたりして、ほんと命がけで大変だったんですよね。
そして、遅れて合流した龍馬と慎太郎の動きを図にしてたけど、対照的に見えて実は両者が
うまく立回っていたってのは面白いところです・・・

一つ、気になったのは板垣の述懐で「中岡は西郷・木戸と並ぶ参議に」
まあ慎太郎の人脈からいって、どの関連人物も栄達してるんで当然だっただろうし
薩長閥に続く第三軸の働きや、西郷・大久保・木戸らの対立に慎太郎の調整能力があれば
もっと、うまく明治政府も円滑に流れたのではといつも思ってしまうんですが
「坂本は岩崎のように商売の道へ」ってのは、確か「五代(友厚)や岩崎のような」のはずで
五代が抜けてると思う。
五代と岩崎では同じ商売って括れることもなく、五代は「起業家」以上に
「起業を目指す」受け皿的な、スケールの大きい事業(商工会議所や証券取引所)
を大阪を中心に行った。
岩崎は産業を興し、いわゆる「財閥になった」に対して、公的な面も大きかったと思う。
僕は龍馬は弥太郎とは違って「五代」路線と思うだけど、幕末に政事に奔走した面もあったので
政治家の可能性も十分、あったんんじゃないかな?

二人の関係で「鶏の鳴く(夜明まで)まで話し明かした」は慎太郎の日記。
相変わらず「武力討幕」ってことで、二人の対立を煽り立てる記事も多いけど
それぞれが微妙に違う路線で動くことで、薩摩の硬軟両派(けっして一枚岩でない)
土佐の乾・後藤と幅広い動きができて、お互いに情報交換をして模索し
最善の道を探るって考えは成り立たないのでしょうか?
実際に小松帯刀は両方向睨みだったし、龍馬だけじゃなく慎太郎ともよく会っていたのですから!
(慎太郎の日記には、伊地知正治や吉井幸輔の名もよく見られる)
「土佐の二枚看板」の表現は、よかったです!
長府の資料提供は「新政府綱領八策(八義)」でした。

最後に二人の写真で締めるところで、慎太郎の写真が途中で(笑顔写真に)切り替わるところは
なかなか憎い演出でした。
見逃した方はぜひ、再放送録って見てくださいね。。。
僕も永久保存します!
Commented by ji5isl at 2010-11-19 22:10
>「土佐の二枚看板」の表現は、よかったです
これはよく出てたような気がしますね、よかったんじゃない
でしょうか。
↓で上川さんの姿が撮れたとありましたが大丈夫だったんで
すか(笑)。下手すりゃ墓前祭そのものが撮れないのではと
断念しました。2年連続撮ってたのに途切れたのが残念です。
上川さん、思ったより小さかったです。役者への真剣な取り
組みがよくわかるトークショーでしたね。
柏木の奥を見て来られましたでしょうか。
見習い時代のイメージをもっていずれ撮ってみたいです (^^ゞ
少し大北川(笑)をアップします。
お疲れさまでした。
Commented by enokama at 2010-11-20 00:57
>ji5islさん
まだ墓前祭は撮れました。
さすがに神事では、ひかえめにしましたけど・・・
奈半利川上流の記事は、さっそくアップしました!

また、貴重な本ありがとうございました
Commented by shin at 2010-11-20 01:54 x
初めまして。
笑顔の写真に魅せられてもっと慎太郎のことが知りたくてこちらにお邪魔させて頂いている者です。
思えば昨年末龍馬伝に慎太郎が出る事を知った時は、このような早々との発表で、しかも上川さんを当てるのであれば、幼少期からちゃんと紹介してもらえるに違いないとわくわくしていたのですが。。
まさかこれほど出番がないとは。慎太郎を演じているご本人もおしゃってる以上に、こちらとしてももっと出て頂いてもっとアピールして欲しかったです。
ただ、この物語は正直どうなんだろうと思うこともしばしばあり、ドラマなのだからと割り切れていないのが現実です。
慎太郎に精通なさっているenokamaさんにしてみればまだまだかもしれませんが、素人眼では歴史秘話ヒストリアの方が、慎太郎の魅力を45分間でよく表わしているなあと思ってしまいました。(福山龍馬と上川慎太郎で、このような関係を描いて頂いていたら少しは龍馬伝も違っていたのではと。)
Commented by enokama at 2010-11-21 22:29
>shinさん
コメントありがとうございます!
トークショーでも言ってましたが
「一緒に死ぬ人」ってことが前提で、上川さんになったそうなんで
それしか頭がなかったんでしょうね…このスタッフは(苦笑)

ヒストリアは上出来ですよ。
ほんとに好きな人が作ったんでしょうね・・・
視聴率も、まずまずよかったようです!
by enokama | 2010-11-18 23:58 | 中岡慎太郎関連 | Comments(4)