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エノカマの旅の途中

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「龍馬伝」第三十五回~薩長同盟とはるな愛ゴール!

24時間テレビエンディングと重なりましたが、今日はライブで見ました!
それにしても8時前の時点では、間に合うかなと思ってたんですが
しっかりゴールしてましたね。。。

さて、今日は視聴率どれぐらいになるんでしょうか?
今回と次回は三吉慎蔵がどれぐらい活躍するのかが、僕の見所です!



長州で桜島丸条約の改定に立会い、近藤長次郎(上杉栄次郎)の死を聞くと
長崎へ向かい亡骸と対面。
そして、薩長の盟約に立ち会うために京都入りと、相変わらず超人的なスケジュールをこなす
福山龍馬君であります・・・

実際には長州入りした薩摩藩の黒田了介(清隆)の迎えで、桂改め木戸貫治が
御盾隊・品川弥二郎、奇兵隊・三好軍太郎、中岡慎太郎の弟分で土佐浪士・田中顕助らを伴い
京都へ向けて三田尻を出航したのが、慶応元年(1865)の暮れもおしつまった12月28日。
龍馬はまだ桜島丸(ユニオン号)条約改定の詰めをしていたため
遅れて翌慶応2年(1866)1月10日ごろに出発。
大坂でお徳ちゃんに会ってましたが、ほんとは幕臣・大久保一翁に会いに行き
(このへんが摩訶不思議な人脈だ)幕吏が龍馬らを追っていることを忠告してもらってます!
こんな内容(幕臣と知り合い)をドラマに正直に入れたら、混乱してきますよね・・・
「後へは戻れんな」と言う西郷さんらに「薩長で幕府を倒すんや」って
はっきり福山龍馬に言わせてるばっかりに。。。
たぶん今後「幕府は倒すが、戦争はいかん」って言わすようになるんでしょうし
「龍馬は訳わからん」って視聴者は混乱するかもしれません・・・
(僕も正味、実際の龍馬の考えも理解できませんが)

谷原貫治(藩命で改名)は越前藩士と偽って京都・薩摩藩邸に入ります。
西郷さんは前年に非礼を詫びますが「あれはあれでよかった、簡単に薩摩が長州とたやすく
結べることはない」と木戸は和やかに語ります。
「龍馬を待っている」と・・・実際にそのようで、待ちわびた到着であって
そのころの龍馬への木戸の信頼度が感じられる所です。
早くからの薩長提携の仕掛け人であった、中岡慎太郎は当事者となってもおかしくなく
龍馬に比べての信頼度がなかったってことは、前後1年ほどの木戸との書簡のやり取りを見ても
いろいろ細かな依頼や諸問題の調停をしていることもあり、感じられないので
五卿付きのスケジュールの関係で行けなかったとしか、言いようがないと思うんですがね。。。

寺田屋に入った三吉君が(しっかり大坂で買った槍を持ってます!)
龍馬をあれやこれや詮索し「よく話するな」と言われますが
「わけのわからんもん守れ言われて、あれこれ考えんもんおらんやろ」
無精ひげの筧さんですが、雰囲気出てますね。
役的にはちょっと年上すぎかなとも思ってたんですが
当時の年齢、三吉慎蔵は龍馬より4つ年上の35歳で、福山の実年齢と比べても
ちょうどよかったのかもしれません・・・
でも盟約がなったあと「長州のために」(長府藩だし)ってセリフはちょっと違和感、感じたな・・・

キャストに「西郷の影の男」隠れた薩摩の実力者・吉井幸輔さんが出てきたんで
ちょっと小躍りしたんですが(笑)お迎え役で出てきましたね。
来週の寺田屋襲撃で龍馬を守る(藩邸に保護する)役目で出るかな(出ないかな?)と
思ってたんですが、意外でした(元々、龍馬が脱藩して早くからの知り合いです)

それにしても、小松屋敷に行く途中になぜ新撰組屯所に行く(苦笑)
まったく意味不明・不要(怒)
「なんでやねん」ってテレビに向かって突っ込んだ人は、かなりいたと思います(苦笑)
長次郎の死や慎太郎の奔走(劇中では、しくじりだけだったけど・・・)を無駄にするのか!
見廻組VS新撰組は(弥太郎の意味も)鈴木CPの言う「龍馬暗殺」の伏線だろうけど
幕末の最大級の盟約締結って時に何をさせるんやって感じだ・・・
別に会津贔屓でもないけど、あの松平容保公もひどいよね(春嶽公も大概だったけど)

必死(?)で小松屋敷にたどり着いた龍馬。
「長州救済」の五条に加えて、六条目の

 「双方誠心を以相合し、皇国之御為に砕心尽力仕候事は申すに及ばず・・・」

は実際の文言が龍馬の発案とされていました。
この解釈を使った脚本は悪くなかったです・・・

ちなみにこの盟約は「長州救済」の意味合いと取る書籍もありますが
実際に場合によっては、薩摩が明白に「反幕姿勢」に立ってもおかしくない
「軍事同盟」(まあ長州の復権が前提であるけども)の一面も十分あったのです。
この年・夏の第二次征長(四境戦争)は、ほぼ長州藩(武器は薩摩の斡旋あり)だけで幕軍に対して勝利を収めますが
この戦いで、もし長州が窮地に陥った時、援軍を出す意思があるのかどうか?慎太郎から聞かれた
吉井幸輔は西郷の内諾を得て、薩摩は準備していたのです。
(慶応2年7月・木戸宛 中岡慎太郎書簡より)
結果、ほぼ完全に長州が全戦線で圧倒したので見合わせとなったわけですが
(あまりあからさまに出ると木戸の体面もあるので、慎重ではあったが・・・)
また違った流れができた可能性があったのです!

さて、次回はお楽しみの入浴シーン・・・
三吉君も頑張りそうです!
Commented by applepeach at 2010-08-30 20:40 x
エノカマちゃん!!!
いいこと言いますね~!!!
そうなの。今回の龍馬伝には切れそうになりました。
あの容保公!!!!!
どうしてあんな貧相で下品でみっともない顔の役者を選ぶん
でしょう。
大体、容保公は物を蹴っ飛ばしたりしません。絶対に。
TBSは一生許しませんが、NHKも許しがたい。。。
Commented by enokama at 2010-08-31 00:27
>applepeachさん
まだ、見れてました?・・・「龍馬伝」(笑)
なんか今回の大河は殿様とか将軍の全体の人物像が、ほんと「下品」って言葉が
当てはまるぐらい歪められていますね(泣)
よく菓子食わせたりしてるのも、意図がわかりません。。。
このころは馬鹿殿では政事は治められないられない時勢ですし、しっかりとした考えを
持っている人物を、ちゃんとした藩では招聘しているはずです。
なめすぎです!

また容保は「一会桑」の一翼としての存在感も書かないとだめと思うけど
ただ単に「龍馬を殺せ」ってだけの、暗殺の伏線としての存在に
されてしまいそうですね。
最悪や・・・
by enokama | 2010-08-29 23:37 | ドラマ感想 | Comments(2)