今回の霊山歴史館のツアーでは福井郷土歴史博物館と養浩館庭園を角鹿館長と学芸員さんに案内していただけました。何度も行っている場所ですが、やっぱり説明していただけると違うものです。
続いて、前乗りで散策した以前行ったことのない場所を紹介します。
幕末の福井藩に橋本左内や村田氏寿より、少し前の世代の人物に鈴木主税(ちから・1814~1856 安政三年・43歳没)と言う偉人がいる。
寺社奉行から藩主側締役として藩主・慶永(春嶽)を厳しく教導し、藩政改革から藩校明道館の設立にも中心人物として携わった。
主税も吉田東篁の弟子であり、東篁を明道館助教の立場で抜擢した。
国事周旋にも関わり、藤田東湖・田宮如雲・長岡監物・横井小楠と雄藩実力者との交流ももった。
特に東湖には「今真に豪傑と称すべき者、天下唯鈴木主税・西郷吉之助あるのみ」と高く評価されていた。
しかし43歳の若さで早逝。藤田東湖にも評価された橋本左内に後事を託している。
主税は行政手腕も発揮し成果を上げ、領民に敬慕を受けた。
「世直大明神」として生祠が残されたほどで、みどり町の二か所に世直神社がある。
足羽山から福井市街
吉田東篁の石碑
笠原白翁の石碑
足羽山にはたくさんの偉人の石碑が建てられている
足羽山のトンネル東側にある考顕寺の鈴木主税墓所
表面は剥落しているが側面の文字でかろうじてわかる
同じ考顕寺にある村田氏寿の墓所こちらも剥落していて辛うじて確認できる。主税(江戸で死去)も村田も本墓は東京にある。