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エノカマの旅の途中

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下関市立歴史博物館 2016年11月18日開館

2015年の6月に長府博物館が休館して、新しく建設工事の進んでいた新「下関市立歴史博物館」が
11月18日(金)に開館します(午前10時・開館式 午後1時・一般公開)
いつも僕は長府博物館と青山文庫はお気に入りだとよく話しているし、楽しみにしていたんですが
もう2か月ほどなので、そろそろ行く準備も考えないと思っております。
ネットでいくつか情報を拾いましたので、ぜひこの機会に長府に足を運んでいただけたらうれしいです。
(その記事が載ったあとに変更があったかもしれませんので、追加情報等あれば順次追記します)




(現・長府博物館と比較して)展示室は約2倍、全体では約3倍。
無料展示もあり、そちらでは下関の文化財や観光施設が紹介される。
博物館(有料展示)の最初の企画展示は「四境戦争」となる。

今まで、充実した企画展等では「元々狭いスペースだけど、よくこれだけの数が展示できるな」と工夫ぶり
には感心してたものですが、やはり手狭感も少しありました。
スペースの余裕ができたら「見せる」工夫もしやすいでしょうし。
無料展示も「気軽に立ち寄っていただく」面でいいでしょうね。


近世から幕末維新の資料を中心とし、縄文・弥生時代の資料は市立考古博物館へ移し、展示のすみ分けを行う。
収蔵庫は今の2.5倍となる。
現在の長府博物館(旧尊攘堂)は新博物館の一部としての位置付けで講演や講座開催等、学習支援活動の場となる。

この展示のすみ分けは歓迎です。
いろんな地方の歴史系博物館に行きますが正直、僕が見るのはせいぜい武士が出てくる時期以降なもんで
たいがい縄文土器あたりはスルーして、まともに見たことはないように思います(研究者の方、すみません・・・)
遺跡の発掘等も重要な研究なので、学生児童の教育の場としての機能が高い博物館が一つしかないような
小さい自治体では全時代カバーは必要と思いますが、複数の博物館施設を持つ都市では「目的を持った観光
来訪者」へのニーズも高いと思うし、「テーマ別」の施設は他に行きたい場所があって、効率よく回りたいと言う
我々にとってもありがたいです。
この動きは他の地域でも広がって行ってほしいなと思います。
収蔵庫が広がるのも、旧家にまだ眠っているような史料を安心して預かってもらえる余地ができることにつながります。

以前も適塾の記事で少し触れたかもしれませんが「○○家住宅」と言ったような博物館施設ではない昔の建物施設
での史料展示は今後、史料の維持管理等の面で「建造物の見学」と「展示施設」が分けられるようになっていきます。
箱館奉行所が当初から建物内部での資料展示がないことや、柳川の「お花」で展示していた展示が別棟に
「立花史料館」として移されたのもそうだし、適塾内の展示が「複製」になったのもその動きの一つであります。
ぜひとも今後、貴重な歴史遺産・史料が良好な状態で語り継がれて残されて行くことを期待したいし、我々もそんな
文化行政に理解し協力することが大事なことです。

新しい下関市立歴史博物館に期待しております!

by enokama | 2016-08-30 19:00 | 長府藩・小倉藩 | Comments(0)