伏見の非公開文化財公開2016
GW中の公開となる「非公開文化財公開」の伏見区の三か所に行ってきました。
まずは伏見区日野にある法界寺(日野薬師)から
職場から近い場所で、仕事明けで行ってきました。
地下鉄石田駅から歩いて15分弱ほどで、京阪六地蔵から京阪バスもあります。
かなりの古刹のようですが、あまり知りませんでした。
先月にBSで鶴太郎がここに来ていて、すごく見たいなと思っておりました。
阿弥陀堂は国宝で11世紀の平安時代のものであり(応仁の乱でかなり焼けてるので)
京都でこれだけ古い建造物はそうないのではないか。屋根の反りもいい感じである。
中に安置してある阿弥陀如来座像も国宝で、ふくよかな表情を見せてくれる。
説明ではその像の周辺にある壁画が日本最古のものとなり、天女の表情が生き生きと描かれている。
天井にはハスの花が無数に、周辺の柱にも尊像がいくつも描かれて、かつてあった彩色の鮮やかさといい
非常に貴重なものだとか。
本堂の薬師堂。安産の神様でもあって、よだれかけがたくさん納められている。
こちらでは通常非公開の表情豊かな十二神将像と、秘仏で51年ぶりの公開となる本尊の薬師如来。
前面からではなく、横から接近した位置で見るってのも新鮮で、着衣部分の切金文様がよくわかる。
すごく貴重なものを見せてもらいました。
近くには親鸞聖人の誕生地である「誕生院」もあります
周辺は古くからの農村に近年、新興住宅が立ち並ぶようになったって感じだけど、狭い道をバスは通ります。
終点でターンはどうするんだろうと思ってたら、誘導の係員がいて、横にある市道?に前を突っ込んで
バックで方向転換するという方法でありました。
次に御香宮神社に行き、伏見城下の複数の地図や秀吉の書状。
かつて伏見奉行所にあった小堀遠州ゆかりの庭を見学。
大黒寺は秘仏の大黒天が公開され、普段は公開されない西郷隆盛が大久保利通らと密談したという間で
その大黒天の縁で島津家の菩提寺となった薩摩藩所縁の書状等が公開してあり、平野國臣が平田靱負を
読んだ歌(「切腹しなくてよかったんでは」との意味もあったそうだ)
清河八郎や水戸藩士の書状ってのもあった。
寺田屋九烈士は当初、地元の実力者によって当地に葬られ、維新後に西郷さんによって墓名碑が書かれた。
改めて見ると山本の命日はやはり、日が違っているんだな