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エノカマの旅の途中

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長州ファイブの墓所~西大井と伊藤博文墓前祭2014

今回の東京行きでは「長州ファイブ」の墓所をできるだけ回ろうと言うことで回ってきました!

品川区西大井の一部地域は元々「大井伊藤町」と言う地名で(下の地図は品川歴史館にあったもの。
今は周辺の地域と合わせた西大井〇丁目でまとめられている。味気ない町名変更だな・・・)
東京における伊藤博文晩年の旧宅(明治40年建築)があり、平成10年まで広大な屋敷が残されていたそうです。
残念ながら、その邸宅は老朽化で解体されましたが、一部の建屋が萩の伊藤博文旧宅に移築されて
残されています。
また伊藤学園と言う公立の小中一貫校があって、その門は伊藤旧宅から移築されたものでもあります。
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墓所もその所縁がある大井にあります(西大井駅から南西に歩いて5分もかからない)
基本非公開ですが10月26日命日(明治42年没)における墓前祭と、その少し後日数日にわたって
(今年は11月1~3日)一般にも公開されていて、私も参列してきました。
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玄関門の裏に貴族院(時代を感じる)
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こちらには「貝島」の名(おそらく九州の炭鉱王か?)
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灯篭は立憲政友会
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いろんな方の名前が
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玄関の真正面が伊藤公墓所
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右手に御社があって(お供えのお酒は獺祭)
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奥さんの梅子の墓所が一番右に
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墓前祭
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3か所のお墓それぞれの前で神事が行われます。
親族の方、団体では東京山口県人会、地元の町内会の方、生誕地の光市からも市長をはじめとした
皆さんが来られていました。
人数は100人は来てるかなと思ったんですが、150人来られていたそうです。
敷地が広いので親族・関係者はテントの張られた下で昼食が用意され、直会をされるようでした。

テレビカメラは地元の山口だけで、全国ニュースにはなりません。
おそらく韓国の動きはもれなくされるのでしょうがね。。。
明治維新からの歴史の動きで「富国強兵の名の下、朝鮮や中国大陸の侵略に動いた」とするだけの人が
日本人の中でも残念ながら多くいるのも事実です(伊藤のことを知らないのに安重根を称えたり)
伊藤は憲法を始めとして、このように議会政治や政党政治の現在に至るまでの国家の基礎を作った
明治では最大級の功労者であるのです。
本当に「明治期から第二次大戦」までの歴史を黒歴史として否定するような論者(今の時代では「戦前に
逆行するのか」と言うように)や、そのことで伊藤を論じる・評価すると言ったことが少ないように思います。
研究者としては京都大学の伊藤之雄氏が多くの著書を出されています。
もっと知っていただきたい、知るべき人物だと思います!
by enokama | 2014-11-03 22:59 | 江戸散歩 | Comments(0)