エノカマの旅の途中

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加治将一が言う「坂本龍馬暗殺犯は中岡慎太郎」説?について

か今年も11月15日となりましたので、この話です。。。

まずは歴史に無知な作家(研究者じゃない)連中が知ったかぶりしている記事から
(中村=中村彰彦・半藤=半藤一利)
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中村の言う「西郷は恐ろしい」ってことだけど
孝明天皇も赤松小三郎も坂本龍馬も暗殺にはみんな絡んでいて、江戸では強盗強姦の凶悪事件で
恐怖に陥れて幕府を挑発させたってことで「暴力革命」って言ってること(→関連記事
あんたの気に食わない「豪放磊落な人物として定着」はもうしてないよ。
赤報隊の一件も含めて「陰謀にまみれた真っ黒な人物」って、僕の周りも定着している(苦笑)
それらを実証する史料も見たことないし、作家のネタにすぎないと思うけど
何人も何度も繰り返して「キャンペーン」貼られると「本当」のようになってしまうから恐ろしいもんです。
あと「薩長の流れ」と言うけど、薩摩でも「慶喜を加えた新政権」を構想していた人もいます(→こちら

磯田氏の「龍馬史」は叩きたい人が多いようですね。
それで半藤が「鞍替え」って、あんたの言う「歴史探偵」ってそんな程度か・・・ってあきれてしまう。
(以前、11月15日に薩摩から入京した大久保が「間に合う」とか言って「龍馬暗殺の黒幕」ってした
この人の珍説もあった 苦笑)
そんなもので歴史を語られるのもどうだろうか?
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それで半藤が「論破してください」って言っても、いつもと同じ「歌会ネタ」ですわ。
そんなもんでどうやって、論破できるかって言うねん。
研究者に対して失礼すぎるだろ・・・
中岡慎太郎については「時勢論」を読みなさい(後述)



加治将一のテレビ出演の件→こちら

1863薩英戦争(薩摩)・1864下関戦争(長州)・1867イカルス号事件(土佐)
この薩摩・長州は実際に外国艦隊との交戦を経て「開国論」となり、体制的には「諸藩割拠」と幕府体制
からの自立をめざし、対外(主に英国)関係も独自に結び、やがて「倒幕」へと至る。
また土佐は違った形だが、土佐までやって来たパークスから吸収するものも多かったと言える。

薩摩は五代才助で、長州では伊藤俊輔がキーとなって、英国「フリーメーソン」との関わりから
新たな枠組みを模索していった。
五代は長崎海軍伝習所への派遣から「グラバーのエージェント」(とされている)そして、生麦事件を発端とした
薩英戦争から拿捕された船ごと英国の捕虜となり、しばらくして解放される。
しかしその行為を非難する藩士らから逃れ、長崎に密かに入り、小松帯刀の理解・協力もあって
その戦争後の和平交渉での「留学生の派遣」「蒸気船の購入」等の薩英交流についての中心人物となり
薩摩いや日本きっての「開明派・先進派」となって
外交畑を経て民間人となって、大阪の復興から都市作りへと進んで行く。
別にウラがあるってことだけでなくって、元々生涯自体を描くだけでも面白いってことなんだけどね。
「長州ファイブ」あたりの話も、飛躍して英国の影響(フリーメーソン)として推論するのもいいけど
当時の日本人にあった進んだ考えも評価してほしいなと思う(まあこの推論も悪くはないし、なるほど
の面もあるけど)

「薩長同盟」も、英国が糸を引いたってことになってしまうんだけど
(グラバーがバックについていた龍馬だから立ち合いになれた?)
「第一次征長」の非戦闘での幕引き(このことが前提にないと「薩長同盟などあり得ない」)に
西郷が関わっていたことや、筑前福岡藩あたりが長府藩を舞台に早くから「薩長提携」の動きってのが
あったことが欠落しているよね
(一般人は坂本龍馬が「薩長同盟」をまとめたってぐらいしか知らないだろうから、小説としてはいいのかも) 

それで本題の「龍馬暗殺犯は慎太郎」ってことで
散々TBSテレビに出て、加治が何度も言ってきたことでありますが(クソ)
中岡慎太郎が関わった薩土密約が二種類あることはまだちゃんとわかっている。
ただ大政奉還論と討幕の密勅ってのが「対立」していたってのは、最近の研究本では否定されていることで
西郷と後藤は「両論、干渉せず」ってことで納得ずくで「薩土盟約」(大政奉還や慶喜の将軍職辞任など)
は解消した(一方で、西郷と乾の約束は守られて「鳥羽伏見」の土佐の動きにはなった)
大久保自体は「大政奉還」を知っていたし「討幕の密勅」の意味は、それを携えて薩摩に帰国して
(長州だと広沢真臣)本藩の決意(朝廷の意を以て「討幕」の意も含む京都出兵)を促したってこと。

そのあたりだけど、大久保の手下の吉井幸輔(西郷寄りのはずだけどな)が暗躍して
「大政奉還と言う余計なことをされては 武力蜂起の大義名分がなくなる。ところが龍馬はしぶとく実行した」
そこへ武力討幕派で過激論を吐く慎太郎が実行犯となったそうです(それだけで?)
これはまったく説得力ないな。そういう思想を持っていた人物ってことだけで
大政奉還に反対する会津あたりへの対策もあったのに、身内の暗殺も画策するってことがあるのだろうか?
吉井と大久保はサトウの手駒で武力倒幕の為に動いているってのは、あまりにも失礼すぎるのではないか。
軽く見すぎだ!
「大政奉還を葬る。討幕の密勅を偽造し、しゃにむに武力討幕をぶち上げる」

「話し合いで事はおさまる」と龍馬「徳川はもはや賊軍、討つ。薩摩長州土佐もそれで固まっている
(討幕の密勅は土佐には出てないし、固まってないけど)」と慎太郎。
として相討ちのようになるそうですが、背景を考えると「この考えは弱いし、ありえない」

あと加治は肝心な物を読めてない。
慎太郎の「時勢論」です!→こちら
この本で言わんとしている要素がぎっしり詰まってるじゃないか。
無理無理、暗殺の実行犯に「だけ」したてているけど、、、
この時勢論を知っていたら、もっといい小説が書けていたのにな・・・残念。
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by enokama | 2013-11-15 23:19 | 中岡慎太郎関連 | Comments(0)