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エノカマの旅の途中

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「龍馬伝」第四十一回~こんな高杉晋作はありえない

歴史好き仲間でも最近は全然、話にも上らない「龍馬伝」
去年、今頃は最高潮に盛り上がってるだろうと思ってたんですが
数字的にも尻すぼみですよね・・・
この龍馬は「素晴らしい」「奇跡」の脇役に言わせる賛美も連発ですが
どこがいいのか僕にはさっぱりわかりません。
表情が貫禄出てきたって感想も見ますが、僕には人を見下してるようにしか見えない。

龍馬伝のノベライズ本の4巻が出ていたので、立ち読みしてきました(誰が買うもんか!)
まあ中岡慎太郎の最後が知りたかったのですが
今回はソウルメイトの伊勢谷晋作が龍馬に感化され、木戸と意見を異にする設定になってますが
慎太郎もやはり龍馬の門に下るようです。
そして西郷が(これ以上は・・・)



今日の出演者・筧さんの三吉君と伊藤助太夫(どこ出てたんだろう。確認せねば)
そしてドメの上川慎太郎(そのわりには扱いが?)

三吉君はすっかり、高杉・木戸の連絡係扱いになってるんですが
また、ノベルズ本では「龍馬の休日」(某映画タイトルをぱくってるのかな?)の回に出るようですね!
相変わらず龍馬の移動が電車並みです…
高杉は下関に入った龍馬に対し「奇跡を起こしてくれた」と最高の賛美。
なぜか「大政奉還」の建白?(後藤なんか知ってるのかよ)やら話してます。
そして「日本を頼みます」と龍馬に後を託し…(あ~あ)
維新後、身分制度のない誰もが平等な世の中を高杉は目指していたと、このスタッフは言いたかったのね?
何だか「高杉が高杉でない」し、諸隊や長州を頼ってやって来た尊攘派脱藩浪士らの
立つ瀬ないよな…
すいません!もう感情移入できなくなってしまいました(泣)
演出は大友さんらしくって(賛否はあるけど)


長崎奉行所で、お尋ね者・龍馬のことを聞かれ啖呵を切った青木君の後藤。
やっとイメージの後藤像になって、迫力が出てきたようでうれしい!
これだったら、来週の中尾彬には十分勝てるよね(笑)
紀州が墓穴を掘った調停役の五代才助や、弥太郎の賠償金の吹っかけ方とか
うまく描かれれば面白い話なんですけどね。
伝わる話そのままでいいから、変な自己満足な解釈は止めてほしい…

あと「いろは丸」ですね。確かこの話持ってきたのが五代だったと思うけど
弥太郎が大洲藩(岡本信人が出ただけで、何だか笑えた)と話をまとめたようになっていた。
でも香川さんが生き生きしていたのはよかったです(でも結局、五代は出さないだろうな)
「海援隊」の意味は「海から援け」って言ってましたっけ?

慎太郎は「戦の一文字」で大政奉還=海援隊、武力討幕=陸援隊を言わせてました。
「おまんはおまんのやり方でいったらええ。道は違うても目指す所は同じ」
福山龍馬、ようわかってるやん…
のちの小松帯刀が「討幕の密勅」「大政奉還」どちらにも絡んでるように
龍馬も「後藤がだめなら乾(板垣)路線に乗る」(木戸宛書簡より)
二条城(大政奉還)に向かう後藤に対しての態度にも見られるように
「龍馬は絶対、戦を否定していた」って多くの人が思ってる認識は違っていて
手段の一つで戦も考えていたってのは、事実ですからね。

まあ、どうしても西郷や中岡を悪者にしたい輩が多いですから(苦笑)
ちなみにこのころの慎太郎は(時系列は?だけど)大政奉還論を著してました(関連記事→ここここ
まあ定説は覆したら、商売にならない人も多いからでしょうけど。
Commented by なつ at 2010-10-11 15:57 x
晋作は「維新後、身分制度のない誰もが平等な世の中」を求めていたとは思えないのですが・・・
鼻輪のない暴れ牛も実は見えない糸で毛利家とは離れられなかった。そこに晋作の苦悩があったと思われます。

中岡には「おまんのやり方でいったらええ」と言ってましたが
よくわかりませんでした。
伊藤助太夫さんは中岡さんを案内しただけ?
「自然堂」での時間は龍馬とお龍にとって最後の甘い時間だったはずなので来週も登場かもしれません。
Commented by enokama at 2010-10-11 16:45
>なつさん
コメントありがとうございます!
まあフィクションで割り切って、演出で見たらよかったんだろうけど
どうも僕には違和感がありすぎました。
>鼻輪のない暴れ牛も実は見えない糸で毛利家とは離れられなかった
なかなかいい表現ですね(笑)

まあ「いろは丸」と「龍馬の休日」の回は存分に龍馬主役で
まだ気楽に見られるかなと思っています!
Commented by Aki_1031 at 2010-10-11 21:27 x
大河も終了ですかね…(こらこら)。
中岡に、
>「おまんはおまんのやり方でいったらええ。道は違うても目指す所は同じ」
というくらいなら、なぜ木戸っち(長州サイド)に
同じことが言えなかったのか不思議でなりません。

元同志(土佐藩)には寛容で、
長州藩には瀕死の高杉を引っ張り出してでもピースメーカー論を迫る
というのがどうにも…。
そんなのに担ぎ出された高杉が可哀想で泣けてきました。。。
Commented by enokama at 2010-10-11 21:53
>Akiさん
そう、木戸も同じこと言ってたんですよね。
ほんと、なんで扱いがこうも違うんでしょう?
中岡に対しては物分りいいし、容認するようですが…

来週は後藤目的で見ます。
あと、下関の回は長州(長府)勢がどれだけ出るか。
たぶん、それ以外の4回ぐらいが上川慎太郎の出番ですかね。
去年は今頃、こんながっくりになるとは思ってもみなかった(泣)
Commented by ゆずぽん at 2010-10-11 22:19 x
龍馬の大政奉還は倒幕の道のひとつであって、
「成らねば一個隊率いて徳川将軍の隊列に切り込む!後藤も切腹を肝に銘じろ!」みたいな意味のちょいと
脅しに近い手紙ものこしていたはず。。。
今回の高杉さんは らしくなかったなぁ~~(笑
何度も涙を流してほしくなかったな。
伊勢谷さんよかったけど☆
Commented by enokama at 2010-10-12 19:19
>ゆずぽんさん
まあ一般視聴者には、龍馬が「武力討幕」も選択肢に入れ
慎太郎が「大政奉還」の考えもあったとすると
混乱してしまうかも知れませんしね(苦笑)
でも、西郷や木戸に「幕府を倒すんじゃ」って言っておいて
馬関で戦争しておいて、急に「戦はいかん」ってのも
わからないですけど(苦笑)

まだ残っている15%の視聴者は感想を見てても、内容よりも
「龍馬が出てる」や雰囲気で見られてるのかもしれません。
僕らだと慎太郎ファンで、やっぱり長州ひいきで見てしまうんで
役者がほんといい人たちが揃っていて
それを活かしきれていない脚本が歯痒く思うんですよね!
by enokama | 2010-10-10 23:12 | ドラマ感想 | Comments(6)