人気ブログランキング | 話題のタグを見る

エノカマの旅の途中

enokama.exblog.jp

旅と歴史と競馬のお話をします

ブログトップ

明治の日本は外交上手。それにひきかえ・・・

ずっとDVDにたまっていた「NHKスペシャル」の日韓シリーズ(→HP)を見ました。
最初の回は伊藤博文の出番から暗殺までだったんだけど
大韓帝国皇帝・高宗(コジュン)をいかに無力化していったのか
「外交権の剥奪」(交渉は軍が取り囲んだ中で行われたので拒否できなかった)から
「韓国軍解散と日本軍駐留」と、どんどん介入して行くのですが
そんな中で高宗は国際世論や国際会議に訴えようとするんですね。。。
アメリカ・イギリス、そしてロシアと…
でもすべて、日本が手を回していたので(各国とも植民地を持っていたので)
どうしようもなく高宗は退位させられるんです。
維新の元勲だし、下関での四ヶ国攻撃の後の交渉で欧米への接近を果たしたころからの文官で
国際外交も長年行ってきた…この手の駆け引きはお手の物だったかもしれません。

その後はまあ、この手の番組には否定的な人必ずいるし、本でも見解が違ってくるので
本当のところは別にあるかも知れませんが
初代・韓国総監の伊藤はのちに見られるように「韓国の文化や習慣」を否定するまでもなく
ある程度の自治・権利を認めようとしていたが
一方の山縣有朋・桂太郎のラインは完全に併合して、強権を使おうとしていた。
また伊藤も「日本を中央集権のもと統一した」ようには行かず、反発もあって他民族には通用しないことで
とうとう退き、のちには軍人出身者が硬軟織り交ぜて、併合後の統治を行います。
併合後の韓国人の中でも「日本の力を借りて、近代化を進め強い国家を使おう」
「革命後のソ連(共産党)の影響を排除するため、日本と結びつく」と現実に考える人もいました。
そして、最後は第二次大戦の戦線拡大での徴兵を目指し
「同化政策」(これはなんぼ何でもやりすぎ)につながり、終戦となります。

一方、日清戦争後の清では強国・日本に習って「立憲君主制」にして議会を作ろうとする
動きがあったり、ロシアも中韓へ「南下政策」をしたり革命が起きたり…
でも、こんな混沌としたそのころの時代でも日本は本当に強かったし、列強にも対抗できたし
(幕末の偉人たちのおかげかな)
今とは大違いですね。。。
まあ、この戦前の日本の行動を「侵略」と決め付ける人が多いのですが
「力」(軍事・富国・植民地)で国際関係を築くのが、当たり前の時代でしたしね。

それにしても伊藤が韓国で悪人にされてしまってるのは寂しいし
今の中国情勢もね…
領土問題なんてなかったんでしょう、元々韓国の竹島にしたって。
どっかの知事も言ってましたが、やり方は「やくざ」と同じですわ。
でも、もう中国の経済力や関係は無視できないし
うちの会社の製造する設備や機械はほとんど中国だし、農産物も中国の富裕層に高級品の
米や肉を売った方が儲かる。
旅行だって、あれだけの人口の国から来てもらったら無視できなし、お金落ちるしね。
我々の使ってる物もメイドin chinaでしょう!
しゃーないですわ「国の勢いが違うから」態度にむかつくのは確かですけど…
どうにかできる外交上手で駆け引きできる人っているの?

とにかく「国益第一」(経済第一)で考えてもらいたいです。
中国の場合は政・経は別ですから…
臨時国会もこればっかりになりそうだし、首相もI先生頼みですか(泣・そんな場合か!)
ほんとの政治家や、外交のスペシャリスト出てきてほしいですがね!
by enokama | 2010-09-25 22:26 | 歴史全般 | Comments(0)