エノカマの旅の途中

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京の冬の旅~宝鏡寺・相国寺

今年の「京の冬の旅」は幕末がテーマとなってまして(→HP)各所で特別展示が行われています。
先日はそのうちの2箇所に行ってきました。

宝鏡寺
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皇室所縁の寺で代々、皇女が住職を努めてきた尼門跡寺院で「百々(どど)御所」とも呼ばれた。
幕末、公武合体で徳川家茂に降嫁した和宮も一時期こちらで過ごしていた。
将軍・家茂の死後、一旦京へ戻った和宮が再度、東京に入った際に使った葵の御紋の御輿
が展示されてました。
下は唯一撮影のできる和宮像です。
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また人形の寺として最も有名で、御所から送られてきた雛人形や、人形供養として納められた
一般家庭の素朴な物まで多種の人形が保存されている。
今回は豪華なものよりも、むしろ素朴で表情豊かな物が多く展示してありました。
また元来の雛人形では男性が右側、女性が左側(後ろの屏風側から見て左大臣となるため)
となるのだが、明治になって欧米風に写真を撮るようになると左が男性となる並びが増えて
明治天皇もそうしたことから、以降は(特に関東で)むかって左から男性・女性となる物が多くなったと
言うことです。

書院には一連の農作業(田植えから稲刈りまで)の様子を描いた円山応震「四季耕作図」が
スケール大きく四方に描かれ、米作りにはまず無縁(どうやって米ができるかわからない)な皇女たちに
その様子を伝えられたとのことです。
また高名な画家・円山応挙がまだ駆け出しのころから、この寺に世話になっていたことで
彼の初期の作である一枚板の「杉戸図」には、一面が5頭の子犬がじゃれあう姿、もう片面は凛とした鳥
の姿が生き生きと描かれてあったのが印象的でした。


次に今出川の同志社の裏手にある相国寺は臨済宗の総本山で、山外塔頭に金閣・銀閣があり
(意外に知られてないと思う)「承天閣美術館」はその2カ寺も含めた多くの宝物が納められている。
金閣所縁では僧・一休のある意味、型破りな性格も出ている書や、教科書には必ずと言って出てくる
足利義満の肖像画。江戸時代にも数度あった(年2回ほど)金閣境内開放の日に遊ぶ
一般庶民の姿を描いた屏風図はとても変わった貴重な物でした。
一番の見物は金閣の閣上に乗せられる鳳凰で、明治に解体大修理が行われた際に屋外に長年晒されて
きたので風化がひどく、再生不能とされ降ろされていたもの(レプリカに取り替えられた)が展示されている。
金閣は放火によって、焼けてしまったので当時を偲ぶ唯一の遺構となっています。

このあと、周辺も散策してきたのでもう少し続きます・・・
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by enokama | 2010-01-22 23:48 | 私の好きな京都 | Comments(0)